Case Studies支援事例
M&A「虎の巻」作成と展開
- 支援領域
- 事業成長
- M&Aによる価値の実現
- 業種
- 製造業
Overviewチャレンジと課題
日系製造業において、これまで属人的でケース・バイ・ケース対応であったM&A業務を、体系的なプロセスとして定義する取組みをご支援。依頼主は、グループ売上高数兆円規模の企業の中で、10年以上に亘って、大型M&Aだけでなく小型~中型案件を数多く手掛けてきた役員。今後の成長のためにM&Aが必要不可欠な事業部において、当該企業独自の社内事情を踏まえ、依頼主である役員の豊富な経験を体系的に反映させたM&A「虎の巻」を作成。さらに、実際のM&A業務への虎の巻適用に際し、数ヶ月に亘って運営円滑化や内容のブラッシュアップをご支援。
Approachアプローチ
依頼主である役員ご自身が関わった過去のケースにおける経験を網羅すべく、10回のインタビューを実施。M&Aそのものをプロセスとして捉え、平時のリスト管理、候補先企業や外部専門家とのコンタクト維持、案件発生時のプロセスからその経緯までをチャートに整理。各ステップにおける目標と成果物、目標達成のための役割と役割分担、求められるスキル等、M&A成功の要諦をまとめた「虎の巻」を作成した。虎の巻草稿を2つの案件に対して適用し、内容のブラッシュアップを図り、全社展開を実施。
Result取組成果
M&Aの大きな流れとその流れに関わる担当の役割や責任、進め方を明確化し、共通ツール・フォーマットを適用したことで、取組み以前は属人的でケース・バイ・ケース対応だったM&A業務が、繰り返し再現可能なプロセスとして定義された。その後、当該企業は、虎の巻を社外のベストプラクティスと照らし合わせて改善を繰り返した。最終的には、外部専門家を役員相当レベルで採用し、専門のM&A推進チームを構築。当プロジェクト以降も、虎の巻の内容をさらに充実させながら運用している。